「借りぐらしのアリエッティ」を見た。
最近はTVですら映画を見なくなってしまっているのだが、
昔からスタジオジブリ作品だけは別で、毎回映画館へ足を運んでいる。
そのくらいジブリが好きな私なので、
巷で評判の悪い作品でも大抵は面白いと感じてしまうのだが、
(つまり私の感想はアテにならないとも言える・・)
今回も大満足。歴代ジブリの中でもかなり上位に評価したい作品だった。
まず何よりも小人の世界の描写がすばらしい。
小道具の使い方一つとっても、見ていてワクワクして飽きることが無い。
(2度3度・・と見ると、さらに芸の細かさが見えてきそう)
その世界観に一気に惹きこまれてしまった。
主人公・アリエッティ は健気でまっすぐで、そして魅力的だった。
久々にジブリ王道のヒロインを見ることができた気がする。
・・私にとっては結局はこの点に尽きるのかもしれない。
ストーリーについてはネタバレになるので書かないでおく。
強引な流れもあり、ツッコミどころが無いわけではないが、
最後は余韻の残るいいお話だったのではないかと思う。
欲を言えば、もうちょっと長くても良かったかなぁ。
監督は米林宏昌という人らしい。
宮崎駿のような幻想的な描写やスピード感などは感じられなかったが、
映像は美しく、キャラクターの心情なども巧く表現できていたと思う。
その宮崎駿は今回は脚本に携わっていたのか。
(いつも事前に情報を入れないので全く知らなかった)
「千と千尋」以降、自分の趣味に走ってしまっている印象があったので、
今作のような落ち着いた感じのドラマは、もう描かないのかと思っていた。
個人的には、もっとこういうのを描いていってほしいのだが・・
ジブリ作品を見た後はしばらく、日常の何気ない風景でも、
なんとなくジブリの世界になって見えてしまう。
影響されすぎだな・・
んでは。