日本3-1デンマーク。
現代表のベストゲームが、GL突破を決める大一番で出てしまった。
韓国に惨敗したのは1ヶ月前。そのチームがどうしてこんなことに・・
この試合はとにかく先制点をどちらが取るかに尽きる・・と思っていた。
日本が取ればデンマークは勝利のためには2点が必要となり、
デンマークが取って守備を固めてしまうと、日本には崩すのは難しい。
序盤はデンマーク。前線への縦パスが面白いように通る。
日本はマークがつかめず、ここ2戦で見せた良い守備ができていなかった。
やはり大一番では思うようにはいかないかと思っていたが、
これは日本の成長だろう、即座に守備を修正し、徐々にペースを握る。
そして本田のFK。欧州CLセビリア戦と記憶がダブるようなゴールが決まった。
(ちなみに海外実況では、この瞬間なぜか「クリスチアーノ・ロナウド!」を連呼。
ロナウドみたいだ、ってことなのだろうけど・・)
さらに遠藤のFK。本田を警戒したGKの裏をかく見事なゴールだった。
今大会ほとんど無かった直接FKのゴールがまさか2つも決まるとは・・
デンマークは前線4人を配置しパワープレーをするも、日本にはじき返され続ける。
審判にプレゼントされたPKをかろうじて決めることしかできなかった。
その後日本は岡崎のゴールで完全にデンマークにトドメを刺す。
過去6戦で2点しか取れなかったチームが1試合で3点・・アンビリーバボ!
私の全敗予想は見事に打ち砕かれてしまった。
この日の審判は遅延行為に厳しく、すぐにカードを出してきた。
万が一退場者が出れば試合はどうなっていたか分からないところだったが、
選手は冷静に対応し、その後は遅延を取られることはなかった。
細かい事だが、こういうのはすごく大事だと思う。
本田はこの試合で日本のみならず、世界に名前を売ってしまったようだ。
3点目はカメルーン戦と同様、ゴール前で冷静にプレーした結果だ。
完全にバテていたあの時間帯でできるのがゴイスー。
これで日本のW杯は5日間延長することになった。
決勝トーナメントは、言ってみればボーナスステージのようなものだと思う。
南米勢にめっぽう弱い日本が、パラグアイ相手にどこまでできるか分からないが、
悔いの残らないように戦ってほしい。
個人的にはスペインとやるのも見たいが、やっぱ厳しいよなぁ。
さて、その他のグループの最終戦について。
【 グループA 】
メキシコ0-1ウルグアイ フランス1-2南アフリカ
<勝敗表>
ウルグアイ 7 +4
メキシコ 4 +1
南アフリカ 4 -2
フランス 1 0
・・フランス-南アフリカ戦のみを観戦。
フランスに攻められていた南アが、逆に先制して試合が動く。
直後にフランスのグルキュフが空中戦で肘を使ったとして退場。
(ちょっと厳しい判定に見えたが・・)
その後は南アのペース。前半のうちに追加点を決め2-0に。
この調子で南アがあと2点取れば奇跡の大逆転通過だったのだが、
後半にフランスに点を決められその望みも絶たれた。
フランスは1勝もできず敗退。ほぼ2002年の再現に。
良く考えるとジダンのいないフランスはここ最近のW杯で勝てていないような・・
【 グループB 】
ナイジェリア2-2韓国 ギリシャ0-2アルゼンチン
<勝敗表>
アルゼンチン 9 +6
韓国 4 +4
ギリシャ 3 -3
ナイジェリア 1 -2
・・ギリシャ-アルゼンチン戦のみを観戦。
アルゼンチンが攻め続けるが、この日はなかなかゴールに届かない。
ギリシャもカウンターを狙うが、決定機までは作れず、重い展開に。
引き分けならナイジェリア-韓国の展開次第ではギリシャの通過もあったが、
終盤ついにアルゼンチンが均衡を破った。
韓国はナイジェリアと引き分けに持ち込み見事2位通過。
やはり初戦でギリシャを破ったのが大きかったと思う。
【 グループC 】
スロベニア0-1イングランド アメリカ1-0アルジェリア
<勝敗表>
アメリカ 5 +1 (得点4)
イングランド 5 +1 (得点2)
スロベニア 4 0
アルジェリア 1 -2
・・この2試合はマルチで観戦。
イングランドは前半からゴールの匂いが。特にルーニーはキレていた。
23分にデフォーのボレーが突き刺さりイングランドが先制。
この時点で暫定首位に。その後もイングランド優勢で試合が進む。
スロベニアは反撃を狙うが散発に終わり、結局無得点で敗れた。
アルジェリアは積極的にアメリカを攻めるもゴールが遠い。
アメリカも鋭いカウンターで対抗したが、やはり決めきれず。
90分スコアレスで、このまま両国敗退かと思ったら、
なんとロスタイムにアメリカが押し込んで首位通過を決めてしまった。
この結果、イングランドは2位通過となり、
ベスト16でドイツ、勝ち進むとベスト8でたぶんアルゼンチンと当たることに。
そこでメッシが5人抜きとかしたらオモシロすぎる。
【 グループD 】
ガーナ0-1ドイツ オーストラリア2-1セルビア
<勝敗表>
ドイツ 6 +4
ガーナ 4 0
オーストラリア 4 -3
セルビア 3 -1
・・この2試合はマルチで観戦。
ドイツ-ガーナは互いに攻撃的で、ノーガードの打ち合いのような試合。
だが後半にやや引き気味になったガーナを攻めたドイツがゴールを決める。
オーストラリア-セルビアは前半セルビアペースだったがスコアレス。
後半になり盛り返したオーストラリアが立て続けに2点を奪った。
だがその後反撃に出たセルビアは1点を返し、なおも攻め立てる。
どちらの試合も次の1点で状況が変わるスリリングな展開だったが、
結局そのまま終了。ガーナがアフリカ勢最初のベスト16を決めた。
オーストラリアは意地を見せたが、初戦の4失点が最後に響いてしまった。
【 グループF 】
スロバキア3-2イタリア パラグアイ0-0ニュージーランド
<勝敗表>
パラグアイ 5 +2
スロバキア 4 -1
ニュージーランド 3 0
イタリア 2 -1
・・いちおう2試合マルチで観戦。
今大会のイタリアはイタリアではなかった。この試合も先制され後を追う展開に。
結果的に引き分けに持ち込めばGL突破できる状況だったのだが、
どうしても追いつけなかった。終盤の脅威の粘りは見ていて面白かったが。
日本と戦うイタリアを見てみたかったので、とても残念である。
パラグアイが消極的だったのもあり、ニュージーランドは3分けで終了。
これも予想外だった。どこかのマネしてアジアに入るとか言い出さないでくれよ・・
【 グループG 】
ポルトガル0-0ブラジル 北朝鮮0-3コートジボワール
<勝敗表>
ブラジル 7 +3
ポルトガル 5 +7
コートジボワール 4 +1
北朝鮮 0 -11
・・この2試合はマルチで観戦。
グループリーグ最大のビックカードは、中盤のせめぎ合いが続いた。
やはりCロナウドへのマークは厳しかったなぁ。
後半はややポルトガルが押していたが、決定機は作れず。
結局勝ち点1を分け合って、両チームが決勝トーナメント進出を決めた。
コートジボワールは北朝鮮を攻め続けたが、3点止まり。
さすがに北朝鮮も2戦連続で大量失点は許さなかった。
チョンテセに決めて欲しかったが、無得点で大会を去ることに。
【 グループH 】
チリ1-2スペイン スイス0-0ホンジュラス
<勝敗表>
スペイン 6 +2
チリ 6 +1
スイス 4 0
ホンジュラス 1 -3
・・この2試合はマルチで観戦。
どちらも激しい試合だった。
チリがどれだけガンガンきても、しっかりパスを回せるスペインはさすが。
GKが飛び出した隙を突いたビジャの先制点もすごかったが、
2点目のイニエスタの動きもため息が出るような切れ味だった。
チリは1人減った事を感じさせない攻めを見せたが、追いつけず終了。
スペインが1位突破し、ブラジルとの戦いを避けることができた。
スイスとホンジュラスは中盤放棄でぺナからぺナへの殴り合い。
なぜ点が入らないのか不思議な試合だった。
ベスト16の内訳は欧州6・南米5・北中米2・アジア2・アフリカ1
地元アフリカが活躍できなかったのが残念。サプライズはやはりアジア。
これで次回のアジア枠も今回並みには確保できるかな?
ちなみに私の予想的中は10/16。ひどいものである。
W杯決勝トーナメントは本当に強いチームが勝ち上がる戦いだ。
1回戦の注目は ドイツ-イングランド と ポルトガル-スペイン。
特に後者は予想していたとはいえ、ここでどちらかが消えるのは残念である。
んでは。